11/17(木)開催のUX関連イベント「HCD-Net認定専門家と交流 ラウンドテーブルイベント」に行ってきました。このイベントは特定非営利活動法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)の主催で、認定専門家を目指そうという意思はないものの実務として人間中心設計の全部または一部に関わっている現場実務者を対象としたイベントです。人間中心設計(HCD)は優れたUXを実現するために最適な業務プロセスのモデルとして国際規格ISO9241-210で定義されているものです。
イベントの前半では5人のファシリテーターが話題提供として実務へのHCD導入の体験談や想いを語り、その後、5つのテーブルに分かれてラウンドテーブルディスカッションに移りました。テーブルごとに議題が異なり、参加者は関心のあるテーマを議論するテーブルを選ぶ形式でした。
私は「訪日外国人向けのサービス開発で持続的にHCDサイクルを維持するには」というテーマのテーブルに参加しました。HCDの一環としてユーザー調査やユーザーテストをしようにも、訪日外国人はごく短期間しか日本に滞在しないわけですから協力者を探すのも一苦労です。SNSへの投稿を観察する、開発者と外国人をつなぐハブ的人材としての留学生に着目する、従業員として外国人を雇う、など様々な意見が出されましたが、総じて「外国人の価値感を真に理解しないと外国人に喜ばれるサービスはつくれない」「行動観察は継続的に行わなければならない」「気軽に話を聞きに行ける関係性がなければならない」という認識が共通していました。
面白いテーマのイベントでしたが2時間のイベントでは語り足りず聴き足りずという印象でした。私用で懇親会に参加できなかったのが残念でした。
(森山)
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