12/18(日)開催のUX関連イベント「UIデザインワークフロー"ベストプラクティス"」に行ってきました。このイベントはIT勉強会コミュニティ「UIUX Designers」さんの主催で、UIデザイナー向けに特化したイベントです。
「UIデザインワークフロー"ベストプラクティス"」というタイトルに反し、このイベントは試行錯誤の結果見出した革新的で効率的なデザインワークフローを紹介するイベントではありません。実際にはワークフローの生産性を向上させるツールやノウハウを紹介するイベントです。たとえばワイヤーフレームは「UXPin」、UIデザインなら「Sketch」、プロトタイピングなら「Marvel」、デザインレビューなら「inVision」、チャット会議なら「Slack」、タスク管理なら「Trello」といった具合です。ツールは新しくて良いものが次々と登場するので、使い慣れたツールに固執せず常に新しいものをチェックすべき、というのが全体を通しての主張でした。
興味深かったのがデザインワークフローの中に「インスピレーション」という工程を入れているところです。ここでいうインスピレーションは「他のデザイナーの優れた作例を参考にする」という意味です。参考にするといってもパクリを推奨している訳ではなく、優れた作例を見つけたら、まず同じものを模写ならぬ模作してどのように作られているのかをディテールまで理解し、優良例のエッセンスを体得してデザイナーとしての成長を図るべき、という主張です。インターネット上にはデザイナーが著作権を明確にした上で自分の作品を掲載できるオンラインポートフォリオと呼ばれるサイトが多数あり、見るだけでもとても参考になるとのことでした。
UXデザインではUI担当者への指示書としてのワイヤーフレームとUX要件が実現できているかを検証するためのプロトタイプだけが取りざたされることが多いですが、今日は改めてUIデザインのツールを知ることで、UXデザイナーの都合だけでツールを選ぶのではなく全体最適になるツールを選ぶべきだと再認識しました。
(森山)
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