年賀状をKeynoteでつくる

最近は年賀状の印刷と投函代行をオンラインで依頼できるようになりました。「宛名職人」のような年賀状アプリがアプリ機能の一部としてオンライン印刷と投函代行を提供している他、特定のアプリに依存しないオンライン印刷サービスも多数存在します。

このようなオンライン印刷サービスに印刷と投函代行を依頼する場合、宛先データはExcelやNumbersといったアプリを使って管理するとして、絵柄面データは互換性を考慮しJPEGかPNG形式で入稿したいところです。

この絵柄面データ、アップル純正無料アプリ「Keynote」で作成できます。

作成の手順

手順は以下の通りです。

  1. 準備として年賀状に適したフリー画像素材や筆文字フォントを集めておく
  2. 作りたい絵柄面データの画像サイズを決める。ここでは日本郵便総合印刷サービスへの入稿用に幅1181×高さ1748ピクセルの縦長の画像とする
  3. Keynoteで新規書類を作成する
  4. 新規書類のスライドサイズを<カスタムサイズ><幅1181><高さ1748>にする
  5. 絵柄面を作成する、その際、スライドの上下左右端に2.1センチの余白をとる
  6. メニューより[ファイル>書き出す>イメージ]を選択し、スライドをPNGファイルとして書き出す
  7. 念の為、出来上がったPNGファイルの画像サイズが幅1181×高さ1748ピクセルであることを確認する

注意事項

いくつか注意すべき点があります。

スライドサイズ

前述の通り、短辺1181×長辺1748ピクセルのPNG画像データをKeynoteで出力するには、スライドサイズを<幅1181><高さ1748>、または縦横入れ替えて<幅1748><高さ1181>にする必要があります)。

この短辺1181×長辺1748ピクセルという数字は、プリンタの印刷解像度とはがきの用紙寸法から計算されています。

たとえば、日本郵便総合印刷サービスでは「画像サイズ=短辺1181×長辺1748ピクセル」と指定されています。これは「印刷解像度=300dpi、用紙寸法=短辺100×長辺148mm」から計算されたものです。

もしもオンライン印刷サービス業者から画像サイズが指定されていない場合、印刷解像度は300dpiの二倍高解像な600dpiとした方が無難です。すなわちスライドサイズを<幅2362><高さ3496>にする必要があります。

上下左右端の余白

大多数のオンライン印刷サービスでは「普通年賀はがきに印刷」「写真印刷用はがきに印刷」のいずれかを選択できます。

そして「普通年賀はがきに印刷」を選択した場合、プリンタの技術的制約により、はがきの上下左右端5ミリにはインクを載せられず余白となります。絵柄面データもプリンタ制約に合わせて上下左右端5ミリを余白にしておく必要があります。

さて、ここで問題になるのはKeynoteの見かけ上の寸法です。スライドサイズ<幅1181><高さ1748>のスライドは、Keynote上では「幅41.66×高さ61.67cmのスライド」として扱われているはずです。この大きなスライドがオンライン印刷時にはがきサイズに縮小されるわけです。

縮小を考慮した余白サイズは、スライドサイズ<幅1181><高さ1748>の場合2.1cmです。2.1cmの余白がオンライン印刷時に5ミリに縮小されます。

もしもスライドサイズ<幅2362><高さ3496>の場合は4.2cmの余白をとってください。

フリー画像素材と筆文字フォントの入手方法

Googleで検索すれば多数ヒットしますが、有名どころを挙げておきます。

フリー画像素材

イラストAC https://www.ac-illust.com/

日本郵便株式会社フリーイラスト集 https://www.post.japanpost.jp/send/create/freeillust/downloads/

キヤノンクリエイティブパーク https://creativepark.canon/jp/

エプソン年賀状特集 https://www.epson.jp/katsuyou/nenga/

ブラザー年賀状特集 https://online.brother.co.jp/ot/dl/nenga/

フリーフォント

FONT FREE https://fontfree.me/

Googleフォント https://fonts.google.com/?subset=japanese


コロナウイルス騒動終息とはまだまだ言い難い昨今です。便利なオンラインサービスを活用して安全安心に過ごしましょう。それでは皆様よいお年を。

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