UX Yokohamaのホームページは、サイバーエージェントさんのWebサイト作成サービス「Ameba Ownd」を利用しています。Ameba Ownd は独自のCMS (コンテンツ・マネジメント・システム) を採用しており、ユーザーがCMSをサーバーにインストールして保守運用する必要はありません。
類似サービスであるWiXやJimdoに比べ、作成作業が簡単・デザインがおしゃれ・スマホ対応やhttps対応などの最新Webトレンドに対応・商用利用可能・等々などの利点があることから、UX YokohamaではAmeba Ownd を選びました。
しかしながら Ameba Ownd には、簡単さの裏返しとして、デザインの自由度が低い、他社にある機能がない、等の弱点があります。特に気になるのはデータをエクスポートできないことでしょう。万が一ホームページを別のサーバーにお引越ししたくなってもできないわけです。めったに無いこととはいえ気になります。
そこでこの記事では Ameba Ownd に投稿した記事をバックアップする(やや筋の悪い)方法をご紹介します。具体的に言いますと、サービス連携ツール「MyThings」を利用して「記事を投稿するごとに内容の写しを電子メールにして自分宛に送る」方法です。
目次
0. MyThingsが文字数制限のため動作しないとのご指摘がありました。IFTTTとGoogleDriveを用いた方法を改めてご紹介します。
1. 必要なもの
2. 作業手順
3. このテクニックでできないこと
MyThingsが文字数制限のため動作しないとのご指摘がありました。IFTTTとGoogleDriveを用いた方法を改めてご紹介します。
MyThingsが文字数制限のため動作しないとのご指摘がありました。本文の1000文字以上の場合はエラーになってバックアップされないとのことです。ブログ投稿1件の文字数の多い方のため、IFTTTとGoogleドライブを用いた方法を改めてご紹介します。
必要なもの
- IFTTTのアカウント
- Googleドライブのアカウント
IFTTT (https://ifttt.com/)はMyThingsと同様のWebサービス連携サービスです。Web上で動作する他、スマホアプリからも設定が可能です。Googleドライブ (https://drive.google.com/) はYahoo!メールの代わりにバックアップ保管先として用います。なお、残念ながらIFTTTに日本語版はありません。
作業手順
- IFTTTにログイン
- 画面上端の [My Applets] をクリック
- 画面左上の [New Applet] をクリック
- 文字列 [+this] をクリック
- 選択肢より[RSS Feed] をクリック
- 選択肢より[New Feed Item] をクリック
- RSS入力欄に「https://(Ameba Owndで作成したWebサイトのURL)/rss.xml」と入力して [Create trigger] をクリック
- 文字列 [+that] をクリック
- 選択肢より [Google Drive] をクリック
- 必要なら [Connect] をクリックし、選択肢より保存先とするGoogleドライブのアカウントをクリック
- 選択肢より [Add row to spreadsheet] をクリック
- [Spreadsheet name]欄に保存先とするGoogleスプレッドシート形式ファイルのファイル名を入力(この名前で新規作成される)
- [Formatted row] 入力欄と[Drive folder path]欄については、特に変更の必要性はないので初期値のままとする
- [Create Action] をクリック
- Applet名称欄に書かれている文字列を、わかりやすい名前に変更する(そのままでも良い)
- [Receive notifications when this Applet runs] はオフにする(オンのままでもよいが、頻繁に通知が来るので煩わしい)
- [Finish] をクリック
- Owndにブログ記事を投稿し、Googleドライブ内の先ほど設定した場所にスプレッドシートが新規作成されブログ記事が記録されていることを確認する
このテクニックでできないこと
MyThingsの時と同様、最新の投稿記事にしか反応しません。また最新の投稿記事が多数の場合は5件までしか反応しません。つまり過去に投稿した記事はバックアップされません。
また、このテクニックは「Ameba Owndの発行するRSS(サイト抄録データ)には本文全文が含まれている」ことを利用したものであるため、Ameba Ownd の将来の仕様変更によっては本文全文を入手できなくなる可能性があります。
さらに、投稿1件をスプレッドシートの1行としてバックアップしますので、元のレイアウトは再現されず、画像データはバックアップ保管されません。IFTTのNew Appletの際に保存形式をスプレドシートではなくドキュメントにすると、画像データもGoogleドキュメント形式ファイルに埋め込まれますが、画像ファイルとして保存するわけではないので、非常に使い勝手が悪いです。
以上、とりいそぎ、MyThingsの1000文字制限への対応策を追記させていただきました。
必要なもの
- YahooID(Yahoo!メールのアカウント)
- スマートフォンアプリ「MyThings」
作業手順
1. スマートフォンアプリ「MyThings」を入手する
「MyThings」はYahoo!Japanの提供しているWebサービス連携アプリです。「Webサービス連携」とは、「トリガー」となるWebサービスに変化があった場合に「アクション」としてMyThingsがユーザーに代わって別のWebサービスを操作するというものです。例えば、
トリガー:ヤフオクで落札できたら
アクション:LINEで自分宛にメッセージを送る
といったものです。トリガーとアクションの組み合わせのことを「組み合わせ」と呼び、MyThingsに対応したWebサービスのことを「チャンネル」と呼びます。
MyThingsにはiOS版とAndroid版の2種類があります。MyThingsへのログインにはYahooIDが必要です。
2. MyThingsを起動する
MyThingsを最初に起動するとチュートリアルとして「雨がふりそうになったらお知らせ」という組み合わせを作成する手順がありますが、これはすぐに終わります。
3. 組み合わせを新規作成する
画面右上の「+」ボタン(作成ボタン)を押してください。
まずはトリガーを設定します。画面の「〇〇したら」ボタンを押してください。
画面の下の方にある「RSS」というアイコンを押してください。RSSとはRitch site Summery(Webサイト抄録データ)のことです。
トリガーとなるチャンネルとしてRSSを選んだことで作成画面に戻りますが、画面の内容は少し変わっています。今度はトリガーの詳細を設定するために「詳細設定」ボタンを押してください。
2つの選択肢が表示されますので「更新されたら」を選んでください。
「RSSフィードのURL」という記入欄が表示されますので、
「https://(Ameba Owndで作成したWebサイトのURL)/rss.xml」
と記入してOKボタンを押してください。UX Yokohamaの場合は
「https://uxyokohama.amebaownd.com/rss.xml」
となります。
次にアクションを設定します。画面の「〇〇する」を押してください。
画面のすぐ下にある「メール」というアイコンを押してください。ここでいうメールとはYahoo!メールのことです。
トリガーとしてYahoo!メールを選択したことで作成画面に戻りますが、画面の内容はまた変わっています。今度はアクションの詳細を設定するために「詳細設定」ボタンを押してください。
2つの選択肢が表示されますので「自分宛てにメールを送信する」を選んでください。ここでいう自分宛のメールとはMyThingsへのログインに用いたYahooIDのことです。
件名と本文を設定する画面が現れますので、まず件名の記入欄を押してください。
通常の画面キーボードに加えて「候補」と書かれた緑色の領域が表示されます。これはかな漢字変換候補のことではなく、Wordの差込印刷機能における差込フィールドに相当するものです。ここで「記事タイトル」というフィールドを選べば、送られてくるメールのタイトルはAmeba Ownd に投稿した記事のタイトルと同一になります。
本文の記入欄も同様に差込フィールドを挿入できます。ここでは候補のすべてを挿入します。件名と本文の設定が終わったらOKボタンを押してください。
ひとつのトリガーには複数のアクションを設定することができますがこの記事では割愛します。さらに画面の下の方には実行タイミングを設定する箇所がありますが、初期設定のままで不都合がないのでそのままにします。「作成」ボタンを押せば組み合わせの完成です。
4. 組み合わせを実行する
この組み合わせは、実行タイミングの設定を変更しなかったので、15分に1回自動的に動作します。ユーザーが何か操作する必要はありません。Yahoo!メールの着信を待ちましょう。
このテクニックでできないこと
MyThingsのRSSトリガーとメールアクションの組み合わせを使ったテクニックは、最新の投稿記事にしか反応しません。また最新の投稿記事が多数の場合は5件までしか反応しません。つまり過去に投稿した記事はバックアップされないのです。ここが「やや筋が悪い」とした所以です。
また、メールでバックアップしますので、元のレイアウトは再現されません。
さらに、このテクニックは「Ameba Owndの発行するRSS(サイト抄録データ)には本文全文が含まれている」ことを利用したものであるため、Ameba Ownd の将来の仕様変更によっては本文全文を入手できなくなる可能性があります。
本当は Ameba Ownd がデータのエクスポートまたはクラウドストレージバックアップに対応してくれれば一番良いのですが、今のところはこのような裏技を使うしかありません。みんなで Ameba Ownd に機能要望を出しましょう。
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