春は新しい学びの季節! この記事ではおもに初学者向けのUX関連書籍をご紹介します。
Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
(翔泳社 定価2,200円税別)
Web制作の仕事でUXデザインを実践したい人を前提に書かれた本で、いまのところ初学者向けとしてもっともおすすめの本です。 Web制作の各工程で用いる代表的なUX手法が網羅されています。また、「UXデザインを自分の職場に導入するには?」というテーマの章があるのも非常に実践的です。
HCDライブラリー第0巻 人間中心設計入門
(近代科学社 定価2,500円税別)
知識としてHCD(人間中心設計)を理解したい人におすすめの本。 UXデザインはHCDという学問的知見の上に立っているので、HCDを知ることでUXデザインの理解も進みます。また、この書籍でもUXデザインの説明に多くのページが割かれています。
ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法
(オーム社 定価2,500円税別)
2005年に発行されたHCDプロセスの実践方法について解説された良書で、2014年に改訂されました。 初版ではメーカー企業の製品開発を想定した内容でしたが、第2版では、Webデザインやアプリ開発まで想定した内容となり、UXに関する記述も追加されました。
エクスペリエンス・ビジョン:ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法
(丸善出版 定価2,800円税別)
「ビジョン提案型デザイン手法」という商品企画および開発の手法を紹介する本ですが、この手法はUXデザイン手法の一つであるシナリオ手法を拡張した「構造化シナリオ」手法と、それに付随したUXデザインの各種手法を組み合わせて行うものとなっています。
前述「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」でも構造化シナリオ手法は取り上げられていますが「エクスペリエンス・ビジョン」は主にメーカー企業やサービス業を想定した内容になっています。Web制作以外のお仕事の方はこちらがおすすめです。
誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
(新曜社 定価3,300円税別)
UXデザインという言葉のなかった頃に書かれた古典的名著です。「UIデザインにおける理解しやすさの問題」に重点が置かれていますが、いまでも問題なく通用する内容です。
いかがでしたでしょうか? この記事が皆様の学びの一助になれば幸いです。(森山)
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