iMovie用のセリフ字幕をつくるならKeynoteが便利

MacOS版iMovieを使ったことのある方はご存知でしょうが、iMovieは字幕を入れることができません。iMovieで字幕と呼ばれているものはタイトル表示に用いるための大きなサイズで装飾性の高いものばかりです。外国映画のセリフ字幕のようなものは入れることができないのです。

どうしてもセリフ字幕を入れたい場合は、静止画データとしてセリフ字幕を作ってiMovieプロジェクトに配置することになります。この時、Keynoteのアウトライン編集機能を使うと非常に簡単にセリフ字幕を作成できます。

手順は以下の通りです。

  1. あらかじめセリフ原稿をテキストデータとして作っておく。セリフ字幕の1画面を1行とする
  2. 作りたい動画の画面サイズを決める。ここでは幅1280x高さ720ピクセルとする
  3. Keynoteで新規書類を作成する
  4. 新規書類のサイズを<カスタムサイズ><幅1280><高さ720>にする
  5. 字幕用のスライドマスターをつくる
    - 本文・スライド番号・プレースホルダは不要なので削除
    - 字幕用マスタースライドの背景は「塗りつぶしなし」
    - タイトルオブジェクトのサイズは幅45.16センチ・高さ5センチ
    - タイトルオブジェクトの位置は画面下端
    - タイトルオブジェクトのスタイルは「塗りつぶしなし」「ドロップシャドウあり」
    - タイトルオブジェクトのテキストは「文字色 白」「32ポイント」「ボールド」「文字上揃え」「文字左揃え」「行間隔1行」
    - タイトルオブジェクトのテキスト背景色は「黒 不透明度10%」
    - タイトルのフォントは太文字のゴシック体である「ヒラギノ角ゴStd」
    (上記タイトルオブジェクト修飾は、動画の内容に合わせて適宜カスタマイズしてください)
  6. 表示をアウトラインモードに切り替える
  7. 台詞原稿のテキストデータすべてをコピーして、Keynote画面左のスライドページタイトル欄にペーストする(セリフ原稿の1行1行がスライドページの1枚1枚に変換される)
  8. もしも文字色や文字サイズが不自然になっている場合は、すべてのスライドページを選択し、メニューより「スライドにマスターを再適用」を実行する
  9. メニューより「書き出す - イメージ」を選択し、出来上がった台詞字幕スライドをPNGファイルとして書き出す。その際に透明色を有効にする
  10. 念の為、出来上がったPNGファイルのサイズが幅1280ピクセル・高さ720ピクセルで、背景色が透明であることを確認する

以上です。ほぼ同じことをPowerPointのアウトラインモードを用いても行うことが可能です。ぜひお試しください。

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